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脱力系エンジニア。てきとーに生きてます。

ソーシャルゲームを調べるにあたって必要な用語を纏めてみた

勢い凄いですよね、ソーシャルゲーム
様々な方面でソーシャルゲーム関連の記事を目にすることが多いのですが、
略称ばっかで分かりにくいと感じていたため、用語を纏めておくことにします。

非業界人の個人的なメモです。認識が間違っていることもあるため、鵜呑みは厳禁で(汗

ソーシャルゲームっていうかビジネス用語

  • KPI(Key Performance Indicator)

重要業績評価指標のこと。企業毎に定義した目標を達成したかどうか、定量的に判断するための指標を示す。
ソーシャルビジネス介在では、新規獲得ユーザー、アクティブユーザー、課金ユーザーと課金率で算出されることが多いのかな?
似たものとして、KGI(重要目標達成指数)というものがありますが、KPIは目標を達成していく要素を指すのに対し、 こちらは目標を達成したとみなす条件を指します。

  • KGI(Key Goal Indicator)

重要目標達成指数のこと。ビジネスを成功させる為の目標を指し、名前通り事業の"ゴール"を示します。
売上高や、購入件数等がこれに当たります。この数値を見れば成功か失敗かが分かるものがKGIです。
KGIを向上させるために、どのようなKPIを実現していけばよいのか?が基本的なビジネスの考え方ですかね。
これはソーシャルビジネスに限らない、企業で共通した意識になります。

  • CSF / KSF

ビジネス用語ですね。前者がCritical Success Factor、後者がKey Success Factorと呼ばれ、 共に「主要成功要因」と呼ばれます。
このCSFとKSFを集めていくことで、KPIが構成されていきます。つまり、CSFとKSFを積み上げていくことでKPIが向上し、KGIを達成することができます。

  • NDA(Non Disclosure Agreement)

秘密保持契約のことですね。この業界に限らずすべての企業にあるものです。
これは知ってた。
開発中の商品の情報を、社外に漏らしちゃいけない。とか、マスコミ等にリークしちゃいけないってことですね。エンドユーザーの個人情報保護も含まれます。

  • マネタイズ

サービスの収益化を指します。
如何にしてビジネスからお金を得ることができるか、ターゲットを想定して絞り込むことで、より多くの効果を上げることができます。
ただし、最初から売上ありきでサービス構築すると、Web広告まみれになってしまうことが多く、新規ユーザーをなかなか獲得できません。
ある程度サービスが大きくなってから、マネタイズを考える事が望ましいらしいです。

  • IP(Intellectual Property)

知的財産のこと。自社IPって使い方が多そうです。
ソーシャルビジネスにおいて、新しいモデルのサービスを始めてみると、他社でも同様なことを始めます。
顕著な例では、ソーシャルゲーム業界に多いですね。MobageGREEに乱立するカードゲーム見てもらえば分かるかと。
猫も杓子もカードゲーム。モデルを真似ることで比較的容易に作れて利益出せることに繋がるので、気持ちが分からなくもありませんが...*1

IP関連の問題で、大きくクローズアップされたのがGREEMobageの訴訟合戦ですかね。
http://gigazine.net/news/20120131-dena-gree/

ソーシャルゲーム同士の問題以外に、既存のコンテンツを丸パクリしたと思われるような事案もありました。
http://getnews.jp/archives/115930

ガジェ通記事なので、確かなソースと言えるがどうか分かりませんが、雰囲気はよく似てますよね。
果たして、ここまで似せる必要性はあったのだろうか...
ともかく、知的財産は大事にしたいものです。

むしろ広告業界用語

  • グロス金額

どうやら広告業界の用語らしい。
ググると、広告で売り上げた金額の全てを指すもの、と出てきます。
商品の提供単価を算出する上で、かかった経費等も含めた価格が考慮されますが、これがグロス金額となるようです。
ソーシャルビジネスで言うと、広報料や、サービスを載せるプラットフォーム使用料などを、含めて算出された金額が該当します。似た言葉にでネット金額というものがあります。

  • ネット金額

グロス金額とは異なり、かかった経費を除いた金額を指すもののようです。
広報料や、プラットフォーム使用料を除いた、純粋な売上をネット金額とするそうです。

  • CRM(Customer Relationship Management)

顧客関係管理のこと。元々は、「ITを使って顧客データを分析し、顧客毎に最適なサービスを提供することで顧客との信頼を深める」手法として使われていました。パーソナライズ化とかあの辺の考え方ですかね?
ソーシャルビジネスにおけるCRMは、インターネットを通して受け取ったエンドユーザーの声を拾い上げて、サービスの向上を進めていくのに使えそうです。FacebookTwitter等に企業が進出しているのは、このCRMにあたると考えています。

  • インプレッション

広告がユーザーに見られた回数を指します。大抵、「月間IMP」とした月単位の総数が使用されます。
広告主からの広告料は、この数値で計算され支払われるんでしょうか?

  • PV

これは説明不要ですかね。ページビューです。
ページにアクセスされた総数を計上します。

  • LP(Landing Page)

Web広告を開いた時に、商品説明のためのページが表示されますよね?
ランディングページと呼ばれ、Webマーケティングの一手法として用いられています。
広告主体で収益を得ることが多いソーシャルビジネスでは扱うことが多い用語だと考えられます。
このLPを最適化して、アクセスからの収益を得る割合を高めることを、LPO(Langing Page Optimiztion)と呼んでいます。

  • CVR(Conversion Rate)

広告業界の用語で、サイトに訪れたユーザーのうち実際に購入を行った比率を指します。
これが高い程、より多くの広告効果があったと判断できます。

CVR = 購入者 / ビジター総数

価格が低いもの程購入の障壁が下がるため、その分CVRが高くなりがちです。価格が高いものは逆に作用します。

  • CPA(Cost Per Acquisition)

顧客獲得単価のこと。もともとはアフェリエイト広告によって商品購入に至ったユーザー一人あたりの売上を指します。
ソーシャルビジネスでは、顧客を一人捕まえるのにかかったコストを示します。
例えば、CMを500万くらいで打って1万人ユーザーを得ると、CPA = 500万 / 1万 = 500円/人となります。
この指標を用いて、行なっている集客方法の効果を比較し測定することができます。

  • CPC(Cost Per Click)

お馴染みのクリック単価です。もともとはアフェリエイト広告をクリックした際の料金を指します。
ソーシャルビジネスでは、1クリックされるのにかかったコストを示します。
似たものにCPI(Cost Per Install)と呼ばれるものがあります。こちらはその名の如く1インストールされるのにかかったコストを示します。
CPA、CPCが低ければ低い程、集客のコストパフォーマンスが優れていることを示します。

ここからソーシャルビジネス用語

  • SAP(Social Applipcation Providor)

ソーシャルアプリを提供している企業のことを指します。ソーシャルゲーム企業にも使われているようですが、SGP(Social Game Providor)と呼ぶ動きもあるようです。
http://blogs.itmedia.co.jp/sakamoto/2010/08/sgpsap-81e6.html

今現在はどっち使ってるんでしょうね?SGPは聴いたこと無いから、今現在もSAPと呼ばれているんでしょうか?

  • インストールUU

実際にアプリをインストールしたユーザー数を指すのかな?UUは、Unique Userだと思う。
この数値は実際にアプリを利用していない場合でも、インストールさえされてしまえば計上されるようです。 このインストールUUに、実際の利用率を乗算することで利用UUが算出できます。
更に利用UUにエンドユーザーの課金率を乗算すると課金UUが出され、これに後述する「ARPU」を乗算すると最終的な売上が計上できるようです。

  • MAU(Monthly Active Users)

まんまですね。月間のアクティブなユーザー総数のことです。
アクティブユーザーの定義は企業によって差がありますが、MAUはひと月で一回以上サービスを使ったユーザーをアクティブユーザーとして計上します。
似たものに、DAUっていうのがあります。こちらはDaily Acitive Usersのことで、一日でサービスを一回以上使ったユーザー数が計上されます。
MAUにおけるDAUの割合が高ければ高い程賑わっているサービスを示すそうです。Twitterがそうですね。

  • LTV(Life Time Value)

顧客生涯価値を指します。ここで言われる「生涯」とは、エンドユーザーがソーシャルサービスを使う残存期間を意味しています。TwitterFacebook等、ユーザーが長く使うサービスはLTVが高いです。
一方、ソーシャルゲームのように、短期でユーザーが離れていく傾向にあるものはLTVが低くなります。
長い間ユーザーがサービスを使用することでコンテンツの購入可能性が増えるため、これを重視するサービスも多くありそうです。

  • 課金率

利用ユーザーが、サービスの対して課金しているかどうかを表します。これはソーシャルゲーム運営会社が注視する指標ですね。
ちなみに、国内の代表的なソーシャルゲームプラットフォーマー(MobageGreeMixi)の課金率は、それぞれ、 11.3%、14.2%、6.39%となっています。Greeが少し抜け、広告収入主体のmixiが落としているようです。
http://mmd.up-date.ne.jp/news/detail.php?news_id=609

  • 継続率

利用ユーザーが、サービスの利用を続けている割合を示すもので、主に一定期間経過した後もユーザーがサービスを利用しているかどうかを調べるために使われます。
新規ユーザーが多くても継続率が低ければ、売上は見込めないことになります。
ソーシャルゲームでは頻繁にイベント打つことがありますが、あれは継続率を維持するためのものだと思っていたりします。長く使われてこそ!ですね。

  • ARPU(Average Revenue Per User)

ユーザー一人辺りの課金金額平均を指す。元々は携帯電話業の加入者一人辺りの月間売上高を指していた。
課金金額合計 / ユーザー数 = ARPU となります。後述するARPPUとは異なって課金ユーザー一人あたりの金額ではありません。広告ARPUや、販売ARPUなど複数の種類があります。
ARPUが高ければ高い程、そのサービスは収益を生んでいることになります。

  • ARPPU(Average Revenue Per Paid User)

課金ユーザー一人辺りの課金金額平均を表します。ARPUとはその名の通り、課金ユーザーか、ユーザー全体かで使い分けられます。ARPPUが高い程、コンテンツに多くの金額を払うユーザーがいる=ヘヴィーユーザーが多数であることが分かります。
これが顕著に高いのは、Mobageアイマスですかね。重課金の人の話を聞くととんでもない額を注ぎ込んでいるっぽい...

意外と知らない用語があった

まだ聞いたこと無い用語ありましたが、重要なところはカバー出来てると思います。
改めて調べてみると、ソーシャルゲーム関連固有の用語ってそれほど多くない印象ですね。広告業界関連の用語が思った以上にあったのが意外でした。

しかし、知らない単語がこんなにあったとは...この辺の記事を読む上での必須知識なので、これを契機に覚えてしまいたいです(`・ω・´)

*1:カードゲームが主になるのは、ハード的に複雑なことができないって理由もあります。