無気力生活 (ノ ´ω`)ノ ~゜

脱力系エンジニア。てきとーに生きてます。

エンジニアの知的生産術を読んで-5章「考えをまとめるには」

急に気温が下がりがちになり、絶賛体調不良中です。咳止まらぬ…。

さすがに3週間も咳が止まらないのは何事か...ここ数年で数えられるほどバッドコンディションです。長引く咳は重大な病が隠れていたりするらしいので、同じような症状に苦しんでいる方はささっと受診しましょう。私も今週受診行ってきます _(:3 」∠)_


さて今回は5章です。本当は全部読み切ってしばらく経つのですが、文書に落とすのが思っていたより辛くてサボり気味に( ゚д゚)

これまでの章では、情報を学んで知識に変えることについて読んできました。 今回触れる5章と残っている6章はアウトプットの章になりますかね。得た情報をもとに知識に変えていく重要な章です。

この章では、集めた情報のまとめ方について解説されています。...タイトルまんまですね

この本の読書メモ一覧

この章での学び

考えをまとめるには、多くの情報がある方が捗る

イデアをまとめるとは、多くの情報から共通のことを導き、最小限の内容で説明できる成果物を作る。と私は考えています。

まず材料となる情報が少ないと、それぞれの情報から共通性や関連を読み取ることが難しくなります。 多すぎる分には選別して振り分ければいいのですが、少なすぎる分にはどうしようもありません。
まずは多くの情報を集めて選別してまとめていく。考えをまとめるにはまず多くの情報を集めることから始める。本書ではこれを書き出し法として紹介されています。

これまで情報を多く集める点に関しては、それなりにやれてきたと考えているんですが、頭の中で思考したまま放置することが多かったんですよね。
情報が出ても忘れてしまうパターン。その時はしっかり覚えていても一日も経つと5割くらい揮発することが割とよくある(´・ω・`)

一般的に、人が短期的に記憶できる数は制限があると言われています。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/32/1/32_7/_pdf/-char/ja

これは短期記憶の話ではあるのですが、つまりは頭に記憶できる数に限りがあります。
限りがあるということは全てを頭の中だけで記憶しきることは難しいと言えます。この辺は2章でも触れられていましたね。

記憶しきることが難しいのであれば、頭の外に書き出してしまえばいいです。つまりは紙のメモなりデジタルデータなりにしておく。どこかに内容をメモして記憶に頼らない形にすれば、情報にはアクセスできます(メモの置き場さえ覚えておけば)


さて、考えをまとめるためには多くの情報が必要と書きました。
ただ、『どこまで情報を出すか』という悩みが生まれます。具体的にいくつあればいい、の基準は存在しないものが多く、全部出そうと考え始めるとキリがありません。それこそ質に拘るといつまで経っても十分な情報は集められません。

本書では100枚と、具体的な数を目安にガンガン出力していくことが勧められています。分量は数単語、1文節程度を目安に、質が悪かろうが、内容が被っていようがまずは100枚書く。数を明確に設定することで進捗が見えモチベーション維持に繋がったり、記載内容が小さいため中止してもすぐ再開しやすい、といったメリットがあるらしいです。

多くの情報を整理して、結論を導く

多くの情報を出した後は当然整理して結論付けないといけません。
本書では、この100枚のメモをグループごとに分類する方法を紹介しています。まあ、このへんは普段皆様やられてると思います。

情報をまとめるときによくありがちなのが、同じような意見のまとめ方と、そこから派生させて生まれた意見をどう扱うか?ですが、個人的にしっくり来てませんでした。同じ意見出たのでまとめますねーとか、別の切り口考えたけれど一旦これ締めてからにするー、とかそんな運用が多かったです。

本書では、その点に関して以下のような解説がありました。

  • 重複は何度もそれを考えた結果。つまり結論付けたい論点の材料であり、重要なポイントである
  • まとめながら、新たな気づきが生まれたら新たにメモとして記録する。新たに情報を追加する。

という点。これまでそこまで意識してなかったことではありますが、この観点があれば、確かに引き出せる知識を多くできそうに思えました(`・ω・´)

類似だけが関係ではなく、対立も関係性を持つ

今回の章で一番気になったのはここ。

普段、情報をまとめて結論を導くとき自ずと類似点が多いポイントに着目して結論づけしていました。いわゆるKJ法では、関係性が近いものを集めると解説されることが多いように感じています。実際のところどのように扱うべきなのでしょうか?

KJ法 - Wikipedia

「カードをグループごとにまとめて」と記載がある通り、関係性が近いかどうかは特に言及されていません。あくまで情報の関係性からアイデアを生み出すことが目的となります。類似点がなく対立の関係性しかない情報であってもその対立こそが関係性であり、そこから得られるものは必ずある。

1章 でも触れましたが、人が知識を得るためには以下のサイクルを回すことが必要だと書きました。

  • 情報収集
  • 抽象化・モデル化
  • 実践・検証

情報をまとめて結論を出す、というのはこの『抽象化・モデル化』に該当します。抽象化して共通事項を理解するのに効果的なのは『お互いの差異を見つけること』です。 こう考えれば、対立の関係性からは比較する情報同士の差異が見えてくるわけですね。

その差異がなぜ起こるのか?に着目すると、これまでの視点では見えていなかった有益な情報が見つかる。自分はそういう風に解釈しました。

この章を読んで感じたこと

これ書いていて思い出したのですが、前職、当時ITコンサル畑のPMの方と仕事をしていました。彼はよくアジェンダづくりのため、ホワイトボードに付箋貼り付け、剥がして動かす、みたいなことをやられていたんですが、今思えば、あれも『情報を書き出してまとめる』ことを実践したのか、と気づきました。

普段の仕事でも、割とブレストすることが多くあるのですが、これまでなんとなくKJ法的なワークを実施して適当に意見纏めていたなぁ ...と反省しました。見えなかったところに有益な情報があったかと思うと、非常にもったいないですねー(´・ω・`)


さて、残すところあと1章。『アイデアを思いつくには』自分の知りたかったことの集大成な予感がします。

普段の仕事では答えがある問題に取り組むことは稀です。なにも手がかりがない状態で手探りで進めることのほうが多い。そういうときこそ、手元にある情報から良いアイデアを引き出すことの重要性は高くなりますよね。

次の章で、そのナレッジが引き出せることを期待して、残り読んで行きたいと思います(`・ω・´)