無気力生活 (ノ ´ω`)ノ ~゜

脱力系エンジニア。てきとーに生きてます。

文化が異なる人と全く同一認識を持つのは難しい

東京は本格的な冬の寒さが訪れ、株価の下落も合わせて心身ともに寒い今日このごろです_(:3」∠)_ ガッツリ損食らってるので、今年はおとなしく損益通算処理したいと思います。ああ無情。


転職した会社が比較的体質の古めな企業で、テック全く理解してない人と話すことが増えたんですが、かなりしんどさを感じてます(´・ω・`)本来であれば一言で言えることを何度も呼ばれて説明しなくてはならず、それでも理解してもらえないのでとても大変です。AWSのカスタマーアグリメントを共有しても「事業者はどの会社ですか?」とか聞かれるのはちょっと....

同じ会社の中ですが部署職種によって文化が異なり、前提知識も異なるのは理解してるんですけどねー(´・ω・`)なるべく技術触れて無くてもわかるような説明をする努力が足らんのか、なんなのか。

人はその環境によって考えは変わる

とあるように、我々人間がなにかを認識するとき、同じものを見ても各々が異なる解釈をしてしまいがちです(´・ω・`) その人が持っている知識、触れている文化、これまで生きてきた環境によって異なり、みなが同じ認識を持つことは大変難しい。

www.ted.com

最近英語のヒアリング練習を兼ねて字幕付きTED動画を見ることがあるんですが、この話は、人が触れている文化によって人間の認知が異なることを説明されています。

紹介されている色の見分け方の話ですが、英語ではBlueと青を一つで表すのに対し、ロシア語では細かな青の色違いでも名前があるそうです。青色でも区別した色名がある。

仮に、ロシア人とデパートのハンカチ売り場にいると仮定しましょう。そこでロシア人に「青のハンカチを選んで」とお願いした場合、この時お互いに同じ彩度・明度の青色が浮かぶでしょうか?おそらく無理だと思います。相手にとって青色の選択肢は多く、単に青と言われた場合頭に多くの選択肢が浮かぶでしょう。同じ認識を持つことは難しいです。

同じ文化や国であっても、生まれの年代が違えば、言葉一つとっても各々で異なる認識が生まれます。例えば、『携帯電話』という言葉から、20代の若者世代と、60代のシニア世代で浮かぶものは同じでしょうか?きっと最初に浮かぶものは違うと思います。生まれの年代が違うだけも同じ認識を得ることは難しい。

では、どのように考えるべきか

単に言葉を与えるだけでは、同じ認識に至ることはありません。お互いが持っている認識のズレを合わせて行く以外方法がないと思います。しかしいくら説明しても擦り合わないこともままあります。このようなとき、どのような打ち手を考えるべきなんでしょうか?

エンジニアの知的生産術という本を読んでいます。

この本の第六章に抽象概念を引き出す『Clean Language』、『Symbolic Modeling』といった手法が説明されています。相手が何を考えているか引き出すために、以下の5つの質問を定式化したそうです。

①そのXはどんな種類のXですか?
②そのXについて、ほかに何がありますか?
③そのXはどこにありますか?
④そのXはどのあたりにありますか?
⑤そのXは何のようですか?

その時の状況に応じて問いかけの言葉は変わるとのことですが、このような質問を繰り返して、その抽象的な認識を言葉によって可視化します。その過程で必要条件や意図が引き出され最終的にお互いが近しい認識を持つことができると理解しました。

冒頭のAWSわからない問題に対しても

  • 相手は今どんな認識を持っているのか?
  • それは自分の認識とどれだけ乖離があるのか?
  • 相手がわからないことはなにか?
  • 相手は、それを知ることで何を得たいのか?
  • 本当に相手が知ることで、問題は解決するのか?

といった問を提示することで、お互いの認識のどこが合っていて、どうなっていないのかが見えてきます。

問いかけを行うことで情報が精査され、お互いが理解できる落とし所まで持っていける。人と共通の認識を持つためには歩み寄り引き出すことが大切だと感じました。

まとめ

対話を諦めず、相手のわからないことに寄り添ってあげると良いんだろうなぁ(´・ω・`) 私の努力不足でした、残念。というオチです_(:3」∠)_